2009-05-28から1日間の記事一覧

「少年愛の美学」稲垣足穂

サド候の夥しい著作は、そのすべてが「それ自ら読まるるを好まぬ本」に属していた。即ち危険文書として永久に闇に葬られようがための情熱によって書かれたということを、銘記すべきである。「無限に意味深い作品とは、消滅すること――人間としての痕跡を残さ…